こんにちは、山口です。
今回は桜について書きたいと思います。
桜のあの上品な香りの正体は、クマリンと呼ばれる物質です。
この物質にはたくさんの効能があるようで、抗菌作用、リラックス効果をはじめとして、鎮静作用、血圧低下作用、咳止め作用、二日酔い防止作用などが期待できます。
二日酔い防止作用があるということは、桜の下というのは、お酒を飲みながら宴会をするのにまさにぴったりだということですね。
しかし、残念ながらこの物質、通常の花や葉からはあまり嗅ぐことができないもの。
その代わり、桜餅などからはその香りを存分に楽しむことができます。
お酒を飲む前には、あらかじめ桜餅を食べるといいかもしれませんね。
桜の木は、フィトンチッドという香気成分を発します。
この物質には殺菌作用があり、桜の木は、フィトンチッドを分泌することで、カビや病原菌から自分自身を守っているのだとか。
ちなみに、フィトン=植物、チッド=殺すという意味。
フィトンチッドとは、植物が(細菌を)殺す、つまり殺菌作用をもつ物質だというわけです。
この物質を人間が吸い込むと、血中に溶け込み、脳のGABAA受容体というものの応答を強めます。
この受容体の応答が強まると、興奮などが抑制され精神が安定するのだそう。
ですから、桜の木の香りには、リラックス効果があるということなのです。